外猫として飼うということ

もふもふあげさん ねこ
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仕事で駅に向かう途中にあるアパートなのだけど、その1階に住む人が飼っている猫の話。ほぼ毎日、アパート付近で遊んでいたかわいい猫で、駅へ行き来する人達のアイドル的存在になっていたように思う。

今日もまたそのアパートの横を通ったのだけど、いつも猫が出入りしていた窓に写真入りの張り紙があった。行きは急いでいたので横目で見ただけで「行方不明にでもなってしまったのかなぁ」などと心配したのだが、帰宅時にちゃんと読んでみたらそうではなかった。

先月の終わり頃、近くにある大通りで車に轢かれて亡くなってしまったらしい。

まだまだ若かった感じだし、何かを見つけて喜んで道路に飛び出してしまったか、何かに驚いて道路に飛び出してしまったか。救いは亡くなった猫が手元に戻ってきたことか。行方不明になったまま別れてしまうという状況もあることを考えれば、まだマシだったのかもしれない。

我が家の場合は室内飼いなのだけど、それはなぜにそうしてるかというと、やはり行方不明になってしまう危険性がいちばんにある。どこかで読んだか観たかなのだけど、猫の行動半径は最大で2km ほどらしく [01] 、それ以上の距離を離れてしまうと戻ってくるのは難しいらしい。

もちろん野良猫との喧嘩で HIV 等の病気に感染する危険性もあるし、普通に怪我をされるだけでも大変だ。土を掘った足をなめて寄生虫が体内に入ることもあるし、カラスもかなり危険な存在ではある。外猫として飼うということのリスクを自覚した上で、そのようなことをしているのであれば良いのだけど、そうであってもやはり突発的な事故が起きたとなれば飼い主は後悔の念で胸がいっぱいになってしまうわけですよ。

それ以外にも外猫として飼うことのリスクとしては、『猫の交通事故について | 法律のQ&A【OKWave】』という話もある。リードも付けずに自由に外に出していた場合に何か事件が発生すると、飼い主が加害者になることもあるそうで。

大通りの近い住宅街で家族を外猫として扱うのであれば、それ相応の覚悟はしておいて欲しい。知らないところで亡くなってしまうようなことになったら、悔やんでも悔やみきれない。どうしても外に出してあげたいのであれば、リードを付けて散歩するであるとか、ベランダに出してあげるとか。

通っている理髪店の主人が飼っている猫も外猫なのだけど、少し前に1匹が行方不明になったそうだ。ところがなんと1駅離れたお客さんの家で保護されていたそうで——お客さんは知らなかったのだけど、散髪中の会話で発覚して——無事帰ってきたとのことだった。

ちょっとしたことで生死が別れてしまうという状況。行方不明になっても奇跡的なことが起きて戻ってくることもある。何が違うのかなと考えてみたけれど、それが運命だと云われたらそうなのだよなとしか言えないのが少し切ない。

「猫がいなくなったら心に猫の顔の形の穴が空いてしまうのだけど、それを埋めるにはまた猫を飼ってその穴に顔を嵌めないことには悲しさも埋まらない」というような感じの文章をネット上で読んだことがある [02]

できた心の隙間が埋まれば良いのだけど、あそこの家人はもう、猫を飼うことはしないかもしれないな。

References

References
01 4km だったかもしれない。
02 亡くなった子を忘れるという意味ではないよ念のため。
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