専業主婦の仕事を月給換算したら的な話

もふもふあげさん 社会
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よく聞く「月の収入の1/3から1/4が家賃」みたいな話があるのだけど、これはこれまでの経験から来る体感としてそうだと思うし、実際そうじゃないと貯金もできない状況になるわけです。ただしこの話、あくまで一人暮らしにおいてのことです。自身が独立して自立するために必要な目安がそれなのですね。

誰かと一緒に生活することになったら、その目安は変更しないとダメだということがわかってない人がいて驚くことがある。単純に人月計算すればわかるけど、誰かと生活するなら食費はほぼ倍になるし、水道光熱費も倍にはならなくてもそれなりに増えることになるでしょう。

「私も家で家事とかしてるんだから!」という話は、ぼうっと聞いていたらもっともなように誤摩化されることがあるのだけど、それは「二人が協力して仕事は相手に任せる。こちらは家の仕事するから、それを気にしないで外でがんばってください」という話であったりするわけですよ。逆に考えてもいいけど、まぁそういうこと。

要するにそれにおける相手の稼ぎは『日々の作業を分担し、主にお互いの精神的な負担を下げて生活する』ためのものであってですね。詰まるところは、その家に入ってくる報酬というのは、その家庭に対する役割に対しての報酬なのでありますよ。

変な話、日常の作業を分担して精神的負担を軽減する体制を取ったら(一人のときに比べて)収入は半減したってことにはなるのだけど、そこを勘違いしてはいけないと思う。今、家に入る収入はお互いの努力の結果であって、中の人がそれを分別して考えてはダメなんですよ。実際、相手が専業状態では収入が支出に追いつかないから皆が働くことにしないとダメなことは多いわけでしょう。

専業主婦の仕事を年収に換算したら……みたいな話はよくあるけれど、それを実際に目に見えるお金にするとしたら、その働きに対する報酬が働いてる人の給料になって還元されてないとおかしいわけです。生活に必要な雑用を行ってくれる人がいるから、雑念なく仕事に打ち込めて出世なんぞして給料も上がって。そんな感じ。優劣があるとかどうこうじゃなくて、あくまで役割の話で。

私だって相手が稼いでくれるなら喜んで家の雑用諸々やりますよ。生活に関する雑用や食に関することを含め、その他すべて自身で行えるなら一人の方が楽ですよね。人によってはそうしたほうがずっと幸せだったりするんじゃないかと考えることがある。面倒くさいこともちゃんとこなせる人なら、他に誰もいらない。

ネタではあるのだろうけど、『自宅警備員には月給81万5千円の価値 年収にして約1000万円! | もぐもぐニュース』というエントリを読んだ。

そこで生み出される想定収入を、実際に収入を得る人が追加で持ってくることができるかどうかという話。バランスが悪いということを自覚しない妄想はもういいよ。ネタとして使い古されてるし、おもしろいともなんとも思わん。むしろこれを読んで喜んであれこれ書いてる人たちがイタマしい。稼ぐにもリスクはあるし、一定以上の収入を得るなら家に帰ってくることがなかなかないことがあり得る中。

「稼いでくれて休みの日にはいつも私の相手をしてくれて♡」なんて幻想は捨てないとダメなんですね。そういうことがわかっていない人は、これからも辛いことになりそうな気がするのだけど、世間的にはどうなのだろうなぁ。

先のエントリがネタだと分かって書くけれど、『つまりニートには一般的なサラリーマンの2倍〜3倍もの価値があるということが、みなさんにもおわかり頂けただろう』的なことを本当に言うような輩がいるなら。そういう人様に迷惑掛けるようなことするなら居なくなってくれた方がヨロシイ。つまりはタヒねってことだ。身内でそんな奴がいたらぶん殴る。もれなく。

専業主婦的な仕事を行っている業者があるのだけど、それに幾ら掛かるか調べてみたらいい。そうして、「ああ、一人で生活するならたまにそれ頼むほうが楽だね」とか、そういうことを想像してみるとね。

誰かと生活するということは、どれくらいちゃんと考えないとダメなのかということが見えてくるのではないのかなとか、ちょっと首をかしげてみたりしたわけですよ。

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