ステマ防止 PR マーク義務付けのあほらしさ

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昨年話題になった、アメーバブログにおける芸能人によるペニーオークションのステルスマーケティング騒ぎ。使ってもいないのに商品を落札できたと嘘を書いて、裏では謝礼を貰っていたということだったのだけど、サイバーエージェントがそれを受けての対策を発表したようだ。

約1万3000人の芸能人・有名人ブログを掲載する「アメーバブログ」の運営会社、サイバーエージェント(藤田晋社長、本社・東京都渋谷区)が、ステルスマーケティングを防止するための「PRマーク」を作った。28日以降、有名人が企業から商品や謝礼をもらって自分のブログで使用感や効果などを紹介する場合は、マーク掲載を義務付ける。

ステマ防止:「PRマーク」掲載義務付けへ…サイバー社- 毎日jp(毎日新聞)

2013/01/28 以降、謝礼を引き換えにして何かを紹介する場合は、サイバーエージェントが用意した画像の掲載を義務付けるらしい。これ、取り組みとしてどうなのかよくわからない。ブログを書く有名人が謝礼を貰って何かを書くとして、PR マーク掲載に関してわざわざ許可を取るということなのだろうか。

サイバーエージェントの許可が出ないとエントリ公開が出来ないということならまだしも、これだと「謝礼貰った時は勝手にこの画像使ってね」とか、結局はエントリ公開側の考え方に左右されてしまうのではないの。正式な発表がないと詳細は不明だけど、判断を公開側に委ねたら意味ないような気がするのだが。

というか、そのようなことをしないでもタイトルに [PR] という文字を入れておくだけで問題ないのでは。サイトに直接訪れる人を気にしているのでなくて、タイトルにそれを入れておけば検索してアクセスしようとする人にも、それが広告だということがわかるでしょう。RSS 購読してるしてる人にとってもわかりやすい。

結局のところ、サイバーエージェントもアメーバブログへのアクセスに関わる部分はうまく回避しようとしてるだけ。根本的にステマが問題だと認識してるのであれば、クロールされるデータにもそれがわかる記載をされないと意味がない。

この問題が発覚したとき、「それじゃ芸能人は個人的に気に入った製品のことを書くことはできないのか」的な意見もあったけど、これに関しては好きなようにすれば良いと思ってる。

ペニーオークションで問題だったのは『ステマ』だったことじゃなくて、「使ったこともない怪しいものを利用者だと偽って嘘をついて紹介したこと」なのだよ。本当に使って気に入ったものであるなら、それが結果的に『ステマ』だったとしても気にしない。

根本的な問題点をはぐらかして規約だけを強化するように見せかけて、結局はエントリ書く側の判断に依存するするのであれば、問題は何も解決しないではないのか。

サイバー社広報は「新聞や雑誌の広告と同じように、ひと目で『PR』と分かるようにしなければ読者の利益が守られないと考えた。ステルスマーケティングの撲滅に努めたい」と話している。

ステマ防止:「PRマーク」掲載義務付けへ…サイバー社- 毎日jp(毎日新聞)

広報側で認識しているのであれば、PR マークではなくて『エントリのタイトルに [PR] と挿入することを義務付ける』としたほうが効果は高くなると考えますよ。そういうことはわかってるはずなのにね。

宣伝そのものは悪いと思っていないのだけど、このような対応はどうかと思うよ。やるならもうちょっと考えてほしい。このままなら結果的に、ぐだぐだになるような気がする。