『銀の匙』の新刊が出ていたという話を Twitter で見かけたもので、仕事帰りは久々に駅前の地元書店へ。常にチェックしていなくても発売日がわかるので助かってます。でまぁ、カウンターに座っていた跡継ぎさんに声を掛けて購入。ついでなので、どうしようか悩んでいた『マギ』の全巻を取り揃えておくように依頼した [01] 。
他にお客さんがいなかったのでアレコレ喋っていたのだけど、やはり「書籍購入したら電子書籍の割引コードとか書いてあって、格安でダウンロードできたら良いになぁ」などといつも思っていることを言ってみたり。現実にどうするかまでは真剣に考えているわけではないけど、それやってくれたら自炊とか考えないでもうちょっと書店で買うかもなとか考えたりするのですよ。
そうした中でニュースになっていたのは『ヨドバシカメラ、マンガの取り扱いを通販サイトと一部店舗で開始 ポイントは3%還元 – はてなブックマークニュース』という話。
配送料無料で最速の場合は当日着、ポイント3%還元となれば、これは利用する人が増えるだろうと思う。私は新宿のヨドバシカメラへよく行くのだけど、すぐ欲しい IT 系の専門書籍はポイントが付くからという理由もあって店頭買いしてたのね(地元書店には置いてないから)。最近ではそれも Amazon で購入してたのだけど、こうなってくると電子書籍以外はヨドバシカメラになってもおかしくない状況。
『マギ』全巻をお願いした時に「すぐ手配します」とか言ってくれたけど、「別に急ぎじゃないし揃ったところで連絡くれたらイイヨ」と返答したのだが、せっかちな人だと、もう地元書店など入ることさえなくなるのではないかと少しだけ思った。読みたいと思った時にネットで注文できて即日自宅に届けてくれるならねぇ。しかも送料無料でポイントまで付いてしまう。
冷静に考えればコミックの単価から得られるポイントと言うのは 10 ポイントを少し越えるくらい。『ヨドバシ.com-スペシャル情報-コミックのお取扱いを開始いたしました!品揃え豊富にご用意』を見ればわかるけど、そんな感じ。『マギ』は現在巻 15 までだったはずだから、これをヨドバシカメラで購入すれば 200 ポイントいかないくらいですか。
その程度のポイントであれば地元書店存続に微力ながらでも力を貸す方が有益なような気がするのだけど、実際のところ、これでどのようになるのか本当にわからなくなった。Amazon の一人勝ちだとか言われてたけども、他の企業も参入してくるとなぁ。中古ショップの乱立と大型店と専門店にぶっ潰された、地元系玩具店を思い出さずにはいられない [02] 。
話の流れで、持ち歩いてる Kindle Fire HD を見せびらかしたのだけど、跡継ぎさんの感想は「おおおすげぇw」という感じ。危機感あるのかないのかわからん。んでまぁ、本当は『マギ』を電子書籍で購入するかどうか悩んでいたのだけど、“単に消費するという感覚”ではなかったから結局は全巻大人買いすることにした次第。欲しい物には重さがないとダメな気がしたものでして。
それでもやはり、地元レベルの書店がさらに減少するのは必至だろうな。資本があって広大な敷地で品揃え豊富で販売できるサービス業に徹しないと生き残れない形態。ただ単に販売してるだけだとすぐに消えてしまうよな。単純な販売合戦なら勝てるわけないわ。いつまであの書店が生き残れるか、興味はあるけどそういうのは見たくないな。