ん十年前、確か高校2年生の時に初めて原付免許を取得した。当時は大阪に居たので門真の試験場だったかな。試験に受かって免許を手渡しで受け取るために試験会場に集められたのだけど、私の順番がなかなか来なくて結局いちばん最後になったのよ。
受験番号順だとか名前順ならほぼ間違いなく最初の方だと思ったのだけど、名前を呼ばれて担当の人の所に行ったら「他県にあなたと同姓同名、生年月日も同じ人がいるのだけど別人でいいですか?」という驚きの質問をされたのです。他にも数名残った人が居たのだけど、みな何かしら確認事項があって残されたらしい。
念のためとはいえ、あれは流石に驚いた。別人は東北方面に住んでいたそうだけど、行ったこともないので「絶対に違います」と答えたら「そうですか」であっさり免許証は私のものに。
あの時は単純に「こんなこともあるんだなぁ」なんて考えていたのだけど、今更ながらに考えると、ちゃんとある程度のチェックはしてたということなんだよね。詳細がアヤシイならそこからさらにチェックされていただろうし。実際のチェックとかどうやってたかは知らんけど。
まぁまぁそんなことを『<マイナンバー>男性2人に同一番号 香川と長野で (毎日新聞) – Yahoo!ニュース』を読んで思い出した。
全ての国民が固有の個人番号を持つマイナンバー制度で、香川県坂出市と長野市の2人の男性に同一の個人番号が割り振られていたことが23日、坂出市への取材で分かった。マイナンバー作成の基になる住民票コードが重複していたことが原因。2人の氏名の読み方と生年月日が同じだったため、長野市の男性が同市に転入してきた際、坂出市の男性が転入してきたと長野市職員が勘違いし、2人の住民票コードが同一になったという。
(中略)
「自治体からもらった情報を基に作業している。同一の住民票コードが別々の自治体から届くことを予想していなかった」としている。2人に届いた個人番号で管理される情報は、長野市の男性のものだった。
で、このいい加減さ全開のニュース。昭和も昭和、かなり昔の免許証の件でも一応はちゃんとチェックできてるのに、21世紀に入った現在においてマイナンバーのこれってどうなのよ。
よくもまぁこんな杜撰な仕組みの制度が本番稼働してるもんだよと思うと、呆れてものも言えない。こんなのに巻き込まれたらかなり面倒くさいことになりそうだし勘弁して欲しい。
それにしても改めて思うのは、私と同姓同名で生年月日が同じの見知らぬ人ってどんな人だろうってことですね。見かけまで似てたら怖いなと思いつつ、ちょっと会ってみたいと思うのであった。