やりすぎな無断転載サイトと報道各社の対応に思うこと

積まれた書籍 ネット
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「NAVERまとめ」に関わらず、ネット上のあちこちで見受けられる無断転載案件。報道側が協力して本気出して潰しに行くのは応援するのだけど、それはそれとして、報道側にも「ちゃんと引用できるよう、記事は残してくれ」という思いがある。

今回のケースではあまりにもひどすぎた「NAVERまとめ」がターゲットになって、画像を含む無断転載コンテンツ約34万件が削除されたらしい。

日本最大手のまとめサイト「NAVERまとめ」が、朝日新聞や読売新聞など報道7社の申し入れを受け、無断転載していた画像や写真など約34万件を削除した。

(中略)

その7社が共同でNAVERまとめへの申し入れをしたのは、それだけ著作権が守られていないことへの危機感が強かったからだ。

ネットの無断転載への逆襲が始まった 普段はバラバラの報道7社が連携した理由(BuzzFeed Japan) – Yahoo!ニュース

ただ、他所のコンテンツを画像含めてまるまる無断転載するという厚顔無恥なコンテンツが発生してしまう背景の中には、若干ではあろうけども「適切な引用をしても、元記事が数年で消えてしまう」という状況が影響しているのではないかなと考えてみたりもするのであった。

ネット上ではこれまで(現在でも)適切な引用をしても元記事がはやくに消えてしまうため、せっかくの誘導も無駄になることが多い。ポイントとなる箇所だけを引用して、全文はリンク先を……が通じない。そうなると、言及する側が気になったコンテンツは、(画像はともかく)文章まるまる転載をして残すというパターンになることもあるわけで。

本来であればそういうことはしたくないのだけど、言及意図を適切に伝えるにあたり、原文を(魚拓等含めて)保持するという作業が発生する、という事象に関して各メディア様はどのように考えているのだろう。

記事を読む限りでは「NAVERまとめ」はやりすぎた、というニュアンスなので、まぁ普通にブログ等で言及している方々に関しては黙認という形なのだろうか。でもなぁ。本当であれば元記事は可能な限り保存していただいて、「適切な引用であればそれを拒絶することはしない」というスタンスにしてほしいよ。しょうもない引用ルールを設けるあほうなメディアもあるけどさ。

バリバリの著作権違反・無断転載はがんがん潰して良いのだけど、普通に言及しやすい風潮をなぜにこれまに作ってこれなかったのが不思議でならん。いろんな人がこの件に関して、延々と言及してきたはずなのだけど。

昔に何かしら言及して一部を引用したエントリがあって、それを思い出して読んだときに元記事が消えていた時の残念さ加減と言ったら。もうちょっとなんとかならんのですかね。

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