Facebook の課金実験と武雄市の話【追記あり】

もふもふあげさん Facebook
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Facebook がイギリスにて「友人以外」へのメッセージに対し、課金実験を開始したという記事を読んだ。『【英国】Facebookのメッセージ有料化が開始される / ネットユーザーからは怒りの声が噴出中 | ロケットニュース24』で、元記事は『Facebook starts charging UK users up to £10 to send messages to celebrities | Mail Online』になります。

この取り組みが本格採用されたら、無料が売り(だったはず)で完全移転を目論んで失敗してる『武雄市役所 | Facebook』がどうなるかなと少し興味が湧いた次第。どちらかというと現武雄市長の話になるけど。

まず最初に頭に入れておかないといけないことは、民間営利企業である Facebook が、今回のことを含めて今後どのような仕組みを導入しようとするかはわからないということ。今回は実験で済むかもしれないけれど、未来はどうなるかわからない。もしかすると規約改定どころか潰れて消える可能性だってあるわけで。

そういうことは踏まえてだけども、これが採用されたとして。日本で選挙活動がネット解禁されても Facebook から候補者が友人ではない人達にメッセージを送るとお金が掛かることになるのだよな。有名人に何かを(応援等)依頼するメッセージを投げるといちばん高い料金設定になってコストも掛かると。

Seiji Matsuda 氏 (@SeijiMatsuda1) が書いたように公職選挙法に絡むようなことになってくると、Facebook 上での政治活動には少し制限入ってしまいますねぇ。そうなってくると、Facebook では結局応援する人の『いいね!』をかき集め、その他意見に関しては黙殺するかブロックして消してしまうか……ってこれまでもやってきたことを繰り返すだけになるという感じでしか利用できないことになりそう。

市役所のアカウントでも、友人設定じゃない一般人からの質問メッセージでは一般人側に課金されることになるわけで、それだとメッセージを送る人はいなくなるだろうから、結局は従来の『佐賀県武雄市』へ飛んで問い合わせしないとダメになるのだろうな。うん、やはり自治体サイトの Facebook 完全移行なんて幻想ですね。

まぁメッセージを使った活動をそもそも考えてなかったというなら、それはそれで問題はなさそうだけど、もし考えていた(もしくは実はすでに行っていた)ならば、これはそれなりにダメージあるかも知れない [01]

ちなみにこれ、一般的な利用者からすればむしろ歓迎なのでしょうね。私はスパムメッセージなぞ受け取ったことはないけど、そういうのに困っている人からすれば朗報だと思う。というわけで、これはなかなか要注目な実験なのであります。

2013/04/10 00:02:00 追記

Twitter にて『Facebookメッセージの謎フォルダ「その他」は課金への伏線だったらしい』という記事があることを教えていただきました。

共通の友達がいない相手へのメッセージはよく「その他」フォルダに振り分けられてしまうのですが、この時『「その他」フォルダに振り分けられないように課金する』という選択肢がでてきたようなのです。

Facebookメッセージの謎フォルダ「その他」は課金への伏線だったらしい

まさか日本語でも確認できるようになっていたとは……ってあんまり私が Facebook 使ってないからですね。というわけで、かなり現実味を帯びた実験のような気がしてきました。

References[+]

References
01 そうなったら Facebook 諦めて G+ に移転するかもしれないけども、それはそれでどうなの的な。
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