Google Drive 内に暗号化ドライブを作る

もふもふあげさん セキュリティ
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Google もクラウドストレージサービスを始めたので、利用申請を行ったのが昨日。そして、使えるようになったのが今日。無料で用意されてるのは 5GB だけど、有料であれば最大で 16TB まで利用できるとのこと。そこまで使うかという気がしないでもないけど、そういうことらしい。興味のある方は Google Drive から申請の手続きを取るとよろしいかと(要 Google アカウント)。

さて、本題。

クラウドストレージサービスというのは他にもいろいろあって便利だけども、外部の企業が用意したサーバ内に個人的なデータを置くということは忘れがち。たまに「パスワードなどを書いておいたファイルを置いておくと便利だよ!」的な頭がおかしいのではないかと思わせるようなことを書いているサイトがあるのですが、そういうことをさせるなら、せめて暗号化ドライブを作成して、そこに重要なファイルを置くように誘導すれば良いのにと思うわけです。

私は現在 Dropbox [01] を利用しているわけですが、通常の利用の他に重要ファイルのバックアップ用ドライブを作成して、そこにいろいろと突っ込んでいたりします。メインの MacBook にも同様に暗号化したドライブを作成し、複数の場所でバックアップするという体制にしているというわけです。

暗号化ドライブを作成には TrueCrypt を利用します。対応しているのは Windows 7/Vista/XP・Mac OS X・Linux となっていて、この記事を書いてる段階での最新バージョンは 7.1a となります。ダウンロードページから該当する OS を選択してダウンロード、その後普通にインストールするだけ。

Windows 版では日本語化もできるようなので、英語が苦手な方は Language packs からファイルをダウンロードして解凍、TrueCrypt のあるディレクトリに Language.ja.xml ファイルを投入して TrueCrypt を起動してから使用言語を変更すると良いらしいです(ここは添付の readme.txt を読んでね)。

というわけで、Mac OS X にインストールして TrueCrypt を利用して Google Drive 内に暗号化ドライブを作成する手順を(Mac OS X なので英語メニュー前提です)。

  1. TrueCrypt を起動。Volumes メニューから “Create New Volume…” を選択する。Wizard 画面が開くので、そのまま次へ進む(Create an encrypted file container が選択状態)。
  2. Valume Type の画面でもそのまま次へ進む(Standard TrueCrypt volume が選択状態)。
  3. Volume Location の画面で Google Drive を指定してドライブ名を入力する。ここでは Volume.tc とした(ここはお好きな名前で)。ドライブ名には .tc と拡張子を付けておくのを忘れずに。
  4. Encryption Options ではいろんな暗号化形式が選べるのだけど、よくわからないならそのままで。
  5. Volume Size で暗号化ドライブのサイズを決めます。私の場合、重要なファイルで分散して保存したいのはテキストファイルばかりなので、あまり容量は必要はありません。今回は 200MB を割り当てることにします。ちなみに画像にある “Free space available 57.3GB” の部分ですが、これは私の MacBook の残り空きスペースなので、人によって数値は変わります。
  6. Volume Passwod 画面で、ドライブへアクセスするためのパスワードを設定します。パスワードが短いと設定できません。私は英数字記号を混ぜて 20 文字前後を設定しています。パスワードが長くなると覚えるのが難しいかもしれませんが、これはそれなりに自分用のルールを決めていれば問題なく設定できます。
  7. Format Options でドライブのフォーマット形式を選びます。選択できるのは none・FAT・Mac OS Extended の3種類。私の場合は Windows からもアクセスするので FAT を選択します。Mac OS Extended を選択すると、Windows からアクセスしても開くことできなくなります。
  8. Volume Format の画面になるといろいろと文字列が流れます。何か動いてるからと思って待っていても何も起きません。そのまま “Format” ボタンを押すと、流れた文字列をキーにして暗号化ドライブの作成に入ります。”The TrueCrypt volume has been successfully created.” というウィンドウが表示されたら OK を押します。
  9. Volume Created の画面が出たら、そのまま次へ。また1の画面に戻って新しいドライブを作るかどうか聞かれるけども、今回は終了なので “Cancel” して作業完了です。Google Drive のディレクトリを開いて、作成した “Volume.tc” が出来ていることを確認してください。
  10. 以降、利用する時は TrueCrypt を起動して “Volume.tc” を選択して “Mount” してパスワード入力すればファイルの操作ができるようになります。使い終わったら “Dismount” して TrueCrypt を終了すること。

クラウドストレージサービスを使って重要なファイルを分散させて保存させると、メインで利用している PC が突然のトラブルでクラッシュしたときなどの保険として使えます。ただやはり、完璧に信用しているわけでもないわけで、できるだけの対応はしておきたいということですね。この対応で絶対に忘れてはいけないのが、アクセス用のパスワード。これを忘れたら終了なので、そこだけは注意。

長いけども覚えやすくてかつ、サービス(や各ファイル単位)に設定するパスワードの作り方というのはあるのだけど、これはまた別の話。ちなみに当然のことながら作成するドライブの容量が多くなると、作成に時間が掛かります。以前にテストで Dropbox に 2GB ほどのドライブを作った時は、同期にかなり時間が掛かってしまったような気がする。今回のように 200MB 程度であればすぐに作成できて使えるようになります。

Google の規約で先走っていろいろ書いてる記事が取り上げられてるけど、そういうのはによによしながら放置。使い方は各人で決めると良いと思います。大事なファイルを預けるなら、それなりの対応で。やってみれば、そんなに難しくないですよ。

References

References
01 まだ利用したことがなくて興味のある方は、『Dropbox への招待』からどうぞ。通常 2GB から開始ですが、ボーナスが 500MB 追加されて 2.5GB からのスタートになります。
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