広告をブロックして非表示にする Adblock Plus が、Android 用アプリとしてリリースされたのでインストールしてみた。PC 環境では利用していないのだけど、昨今のスマホ向けサイトにおける広告表示方法やその内容の酷さに呆れたのが原因。
特にエロ系コミックの広告であるとか、せまい画面を埋め尽くす広告で誤タップを誘発させようとするデザインのサイトであるとかは極悪の部類に入ると思う。
基本的には「広告くらい別によろしいがな」というスタンスなので、Adblock の必要性は感じていない。多くの商用サイトでは広告収益がないと運営も大変なわけで、バランスの部分 [01] がクリアされていれば問題ないと考えてはいるけれど、さすがに限度を超えた感。
ということで Adblock Plus なのだけど、私の場合 INFOBAR A01 にてメインで利用しているブラウザは Angel Browser なので以下のような感じで設定をした。
- Adblock Plus を起動して “Enable filterling” にチェックが入っていることを確認。
- “Filter subscription” をタップしてリストを最新版にして終了。
- Angel Browser を起動して設定画面を開く。
- 設定メニューからプロキシの設定画面を開く。
- 『プロキシの設定を有効にする』にチェックを入れる。
- 『HTTP プロキシ』の欄に “localhost” と入力する。
- 『ポート』の欄に “26571” と入力する。
上記設定を行うことで Angel Browser からのアクセスでは Adblock が有効となるようにできた。プロキシ設定ができるブラウザであれば、どれでも同じような手順で対応できる。もちろんアドオン利用のできるブラウザであれば、今回の作業は必要なし。
なお、この手の作業が必要なのは OS が Android 3.0 以下の端末の話(INFOBAR A01 はこれに該当)。その他に関する説明は以下。
Androidのバージョンおよびroot権限が利用できるか否かによって利用できる機能が異なり、root権限が利用できる場合はすべてのWeb関連トラフィックに対してフィルタを適用できるという。いっぽうroot権限が利用できない場合、Android 3.1以上では無線LAN経由でのトラフィックのみにフィルタを適用でき、またAndroid 3.0以下ではWebブラウザ側で手動でAdblock Plus for Androidをプロクシサーバーとして設定しておく必要があるという。この場合、プロクシの設定ができないデバイスではAdblock Plusは利用できないとのこと。
root を取ってアレしてソレすればすべてのアクセスで有効になるようだけど、こちらに関しては各自で調べてくださいな。root 取得方法および取得後の作業は完全に自己責任なので、ここでは説明を省きます。
個人的にはスマホ用広告のチェックも仕事の範疇 [02] だったりするので、日常使う Angel Browser からのアクセスだけを有効にして、仕事でのチェックはデフォのブラウザを使用するという使い方。だから root 取って全アクセスで有効にするということはしないかな。
導入してみた結果はまぁまぁ良い感じ。サイトによってはかなり快適にブラウズできる状態になった。特にスワイプでページ送りすることが難しかったサイトでの効果はてきめん。個人的にはそのようなゴミくず的デザインにしていなければ、このようなアプリ導入はしなかったんだけどね。
難があるとすれば、導入してからバッテリー消費速度が上がったのが目に見えてわかったことかな。あとは Android 3.0 以下の端末だからか、メニューバーにアラート表示が出たままになる。Android 端末そのものでのプロキシ設定がされていないからだろう。まだまだ改善して欲しい部分はあるけれど、当面はこれで様子見をするつもり。