昔にも同じようなことはあったのに大げさ論

Pocket

勤務先の冷蔵庫に入ったり、商品で遊んだりしたことをTwitter等で写真付きで公開して炎上するケースが連発している件だけど、本質的な話に関してはいろいろとすでに語られているので割愛。

ただ個人的に気になっているのは、これらの現象を「この程度のオイタは昔からあったじゃないか」とやや擁護気味に捉える方々がみられること。

確かに自身のことを思い返すに似たようなことはあったかもしれないのだけど、結局この問題は「どれくらいの規模に周知されたか」ということであって、オイタに対するペナルティはその「情報拡散度に比例してる」と考えてみればですね。

写メなどという言葉どころか、携帯電話やネットもなかった時代にもオイタ自慢をする若者(バカモノ)はいたわけなのだけど、例えばどこかの人気の少ないスーパーの冷蔵庫に遊びで入っていたとして、それが見つかっても厳重注意で済んでいたのではないか。

なぜに厳重注意で済んでしまうかと言えば、そりゃ当事者同士で解決して口外しなけりゃバレないからですわな。物損事故でも起こせば金銭のやり取りも発生するだろうけど、それでも広がる噂の領域は最大でも知れてるわけで。

ところがまぁ今回のようにネット上で画像までが公開されてしまっては、その影響範囲の広がり方も過去の数倍数十倍。たまたま問題の起きた店舗の近隣に住んでいる、もしくは違う地域でも問題の起きた系列チェーン店などを利用しているとなればね。潔癖性な方がそれを見たら本気で嫌な気分にもなるでしょう。

悪いことの方が情報拡散されやすいし目立つのだけど、結局のところはその「目立つ加減に合わせたペナルティが発生してる」だけだと考えてるので1 、これを以てして損害賠償が発生するような事例が起きたとしても仕方ないのではと思ったりする。

今月6日に男性アルバイト店員がキッチンの冷凍庫内で自分の写真を撮ってツイッターに掲載し騒ぎになったステーキレストラン「ブロンコビリー」(名古屋市名東区)は12日、問題を起こした東京都内の足立梅島店を閉店することを臨時取締役会で決め、発表した。

またすでに解雇したこのアルバイト店員に対して、損害賠償を請求することも検討に入った。

ブロンコビリーがバイト撮影問題を起こした足立梅島店を閉店 バイト店員に損害賠償請求も – MSN産経ニュース

上記の例で言えば閉店までしてしまうのはどうかという話もあるのだろうけど、それに関しては元々閉店するタイミングを計っていたのかもしれない(元バイト君がとどめを刺したかもしれないかな的な)。ただまぁそれでも、これを「昔だってこの程度あったじゃないか」で元バイト君を擁護する気はしない2

つまるところ彼らに足りないのは、ネット空間の広がりを認識する能力の欠如であって、そこをどのように知ってもらうかが今後の課題なのではないのかなと考えてみたりはする。

Twitterでは私もたまに体験するのだけど、とんでもないことを書いている人がいたときに突っ込みを入れたとして、「あなたのような知らない人から言われる筋合いはございません」という感じで反発されることがある。

本来であれば最初から無視してしまえば良いのだけど、流れでそうなってしまうことはあって、ただそこで「見知らぬあなたに」的なことを言われたら「全世界に公開してる発言なのに何言ってるんですか」くらいは言いたくなるかな。

「身内にしか見られていない感覚」でSNSを使う人は多そうなのだけど、やはりその手の人の空間認識感覚と現実の空間認識感覚にはかなりの差がありそうだとは思った。数年前にmixiで日記公開モードにも関わらず犯罪告白する人が後を絶たない状況になっていたのと同じ。

拡散した度合いで良いことも悪いことも自身に返ってくるという感覚くらいはせめて持ってもらうような教育を行うであるとか、そうでもしないとこの流れは当面収まらないのではないかなぁ。そう考えると現状、やり過ぎ感が出るかもくらいのペナルティは発生させないとダメなのかも。

昔なら「やんちゃ」で済んだことも、やり方に因っては被害者加害者問わずで甚大なダメージが発生するわけで、世知辛いなとも思いつつ、もうちょっと自身の行動結果に想像ができるようにならないとダメなのだよなと。

  1. ご存知の通り、これを逆手に取ってわざと話を広げて炎上させる手法というのもある。 []
  2. 謝罪が電話だったという段階で噴飯ものだけど。 []