共同通信社が山中氏の報道でしてしまった重大なこと

もふもふあげさん トラブル
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京大iPS細胞研究所における論文捏造事件 [01] に関して、共同通信社があまりにもお門違いな言いがかりレベルの記事を公開。これに対してネット上では批判が殺到したのだけど、共同通信社は数時間後に異常な対応を行った。

まず、公開当時の記事を魚拓履歴 [02] より冒頭引用。

京都大iPS細胞研究所の研究不正で、問題の論文を掲載した米科学誌ステム・セル・リポーツの創刊に、当時、国際幹細胞学会の理事長を務めていた山中伸弥・研究所長が深く関わったことが25日、分かった。

山中氏、科学誌創刊に深く関与か 京大、iPS研の論文不正発表 – 共同通信

最初の段落からして「だからどないしてん」感が満載で、無用に山中氏を蔑むような雰囲気に誘導。山中氏に対する悪意に満ちたゴミ内容。これが叩かれまくった挙句にどうなったかというと、数時間後、以下のようにタイトル及び内容が修正されてしまった。

京都大iPS細胞研究所の論文不正問題を受け、山中伸弥所長が、給与を当面の間、研究所に全額寄付するとの考えを示していることが25日、分かった。今月の給与から寄付するとしている。

山中所長が給与全額寄付 京大iPS研、論文不正 – 共同通信

引用した最初の段落からしてまったく違う内容になってしまっているのだが、これに関しての私が問題視することは以下。

  • 共同通信社は記事を下げるのであれば書き換えるのではなく、一旦削除して山中氏への非礼を詫びることだった。
  • 最悪なのは、記事のリンク先(URI)をそのままに内容を全面刷新したこと。公開当初の記事への批判が、後から見た人にとってまったくなぞのものになってしまっている。正しい作法は、記事を削除して新規で記事を起こすことである。さらに言えば元の記事リンクはそのままに、そこに山中氏への謝罪文を載せろと個人的には言いたかった。
  • 共同通信社としては、先に(炎上で)広まったリンク先を利用してPV稼ぎをしたのではないか、という疑惑が持たれる。メディアとしてこのようなことを行って良いのか、私には理解に苦しむ。さぞかしPV数が増えて広告主もお喜びのことでしょう。

おそらくきっと、共同通信社はやってはいけないことをさらっとやってしまったような気がする。このようなことをしていると、メディアへの信頼は一気に落ちる。これに関しては他所のメディアでも同様で、今回の共同通信社のような対応をしてしまったら一気に捨てられてしまうかもしれないのですよ。だからTwitterでも書いたのだけど、関係者方面からのぶっ叩きを期待したいトコロではあります。

炎上でPV稼ぎとか黙って内容差し替えであるとか、どこのクソまとめサイトなんだよ。昔から共同通信社には良いイメージはなかったのだが、今回が私にとってはトドメになりました。ウェブ広告でおまんま食べさせてもらってる身としても最悪だ。あんなやつらと同類とか思われたくない。

今後、共同通信社の発信する怪しい記事は、魚拓を撮ってからでないと言及するのは無理だな。そもそも言及する気もなくなったけど。

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