朝方に知ったニュースなのだけど、日本たばこ産業がネット通販のみで電気式たばこを販売するらしい。ネット販売限定なのは、接客で商品説明を行うのが難しいからということらしいけど、そこはまぁ横に置こう [01] 。それより気になったのは、JTが取り決めたらしい年齢認証の方法。
ネット販売では対面で年齢を確認することができないため、未成年の購入につながるおそれがある。このため、生年月日が入った運転免許証や住民票などの画像を登録する仕組みで年齢を確認する。JTは「免許証などの公的な証明書に基づいて成人認証をする。配送先も証明書に記載された住所に限るので、未成年の喫煙は防げる」(IR広報部)と説明している。
これ、購入希望者は免許証だとか住民票を撮影して画像をアップロードするってことなのだろうけど、大丈夫なのかな。例えば撮影者が間違ってFacebookとかに自動アップロードしたりして問題になったりしないかな。
当然のことながら考えるのだけど、アップロードされた画像の保管方法であるとか、そのデータの取扱であるかどうするのだろう。契約できたら画像は破棄するということなのだろうか。その部分の処理をどうするかがわからないから、すごく不安な感じしかしない。
私はたばこを止めて10年以上経っているから作ったことも所持したこともないのだけど、JTはすでにtaspo [02] という個人情報取得した上で提供してる個人認証カードを発行しているのだよね。なぜにこれを流用できないのだろうかと、朝から不思議に思ってるわけです。
喫煙者すべてがtaspoカードを持っているわけではないのだろうけど、ネット経由で認証させるならtaspoカードを作らせて、会員番号とパスワードで認証するようにすれば良いのではないのだろうか。なぜに情報漏えいリスクの上がる個人情報画像撮影&アップロードで年齢確認させるとかさせようとするのだろう。登録の手間も掛かるだろうし面倒でもあるでしょう。撮影されたものが読みづらい場合、再送願いするのかとかも含めてどうなのとか。
Twitterでこの件を書いたのだけど、ツッコミが入ったのは「taspoはすでに不正流用が蔓延してるから」という意見。ただ思うのだけど、不正流用されてるtaspoカードに設定されている個人情報は登録した人のものではないのかな。そう考えると、別段taspoベースでも問題ないよなぁと。
どのみち不正利用を考える輩はいろいろ行動するわけで、それですべてが根絶できるわけでもないだろうしね。例えば興味のない私が登録して料金上乗せで他に回せば良いわけでしょ……という話になるのだから無駄です。そんなことより、ベースとして可能な限りセキュアな状態で商品購入できる仕組みにするほうが有益ですよ。
どちらにしても利用者は少ないような気がしているのだけど、実際のところはどうなのだろうなぁ。以前知人で電子タバコを使ってる人がいたけれど、あれはあれで雰囲気もへったくれもなかったしなぁ。何にしてもアップロードさせた画像の扱いが気になる。気が向いたらJTに問い合わせでもしてみるかな。
References
↩01 | 口頭説明が難しいなら、パンフ作るなりして告知すればええがなという気はする。 |
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↩02 | 『成人識別ICカード 「taspo(タスポ)」 公式サイト』を参照してください。 |