手にうるおいが足りない

のびるあげさん 日々日常
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ATMでお金を下ろして適宜振込作業をするにあたりお札をめくるのだが、乾燥する時期はこれがうまくいかない。以前にテレビ番組――確か『怒り新党』だったと思う――でマツコ・デラックスが言っていたのだけど、要約すると「昔はおじさんが指を舐めてお札を数えるのが不潔に思えてなぜああするのだろうと思っていたけれど、ようやくわかったのは歳を取ると指にうるおいがなくなってめくれなくなるのよ」みたいな話。

「ああ、これが歳を取るということか」と納得したりするのだけども、困るもんは困る。指を舐めないまでもお札をめくるのに四苦八苦するのは、個室タイプのATMを利用しているからまだ良い。

本気で「ああこりゃあかん」と思ったのはスーパーでキュウリを買おうとした時。入荷した箱に入ったまま陳列されたキュウリを欲しい本数だけ取って、ロールタイプのビニール袋を1枚だけちぎって口を開いて入れるという行為が滞る。まさか他のお客さんのいる場所で、しかも食べ物を手に取るわけで、そこで指を舐めてビニール袋を開くなんてそんな。

こういう時は極力しっとりしているキュウリを選別し、それで指を湿らせつつビニール袋を開いて周囲には気付かれないようにしているつもりなのだが、実際のところは不明だしバレてるなら恥ずかしい。指の腹を押すと指先から少しだけ水が出る能力者ならこんな思いはしないで良いのに。

梅雨は嫌いなのだけど、手のうるおいに関してだけで言うなら歓迎するべきシーズンである。湿気のおかげでお札はめくれるしビニール袋の口は簡単に開く。

歳を取って毛艶が落ちてきて乾燥時期はぱさつくようになったあげさんの長毛を撫でながら、「歳喰ったよなーさすがに」などと言ったりもするけれど、猫のことも言えなくなってきた。

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