自身のページをブラウザで確認しようと思い、ブラウザの URL 欄に “tw” とタイプ。過去の履歴が出るからそれを選択……したはずが、なぜか facebook.com になっていたので手動で twitter.com に修正。そうするとなぜか知らないサイトにリダイレクトされて、以下のようなページが表示された。
何が胡散臭いって あなたは、私たちの年次訪問者調査の参加者として 地区から選ばれました。
という文面。『地区』という語句の前に半角スペースが入っているのだけど、これは地域が特定できなかった場合の表記。別回線の PC で同じ URL に飛んでみたら『Tokyo』と表示された。
ただ文面を読むだけでも怪しいのだけど、HTML ソースを読むとアンケート内容がわかる。質問個所には英文があったりもして、さらに怪しい。表示された URL のドメイン名( channelawardcentral.com )で検索をしても、国内では有益な情報が得られないから余計にわからない。プライバシーへのリンクは翻訳して読んでみたけど、やはり広告絡み。問題は、ほいほい登録した場合の情報があらゆることに利用されると書いていたこと。というか、もういろいろとおかしい。
ちょっと考えて Twitter へ確認のメールを出そうかと思ってはみたのだけど、もう少し調べる気になったのでブラウザの履歴を確認。そうすると、リダイレクトしている URL がわかった( securedloader.com )。履歴に残っていた URL は “http://securedloader.com/?s=twiter.com” なのだけど、よくよく見たら twiter となっている。つまり、私が twitter とタイプしたつもりで、twiter になっていたと。t が1つ足りないではないか。
ブックマークや URL 欄のタイプへの自動補完に頼った生活をしているので、すぐには気が付くことができなかった自分が悪い。おかげさまで調べる時間を作るハメになってしまった。再度いろいろと検索してみると、多少は違う結果が表示された。私の飛ばされたサイト名(タイトル名)は『Survey 2012』だったのだけど、内容が同じでタイトル名の違うサイトがいくつかヒットした。どうも、他にもドメイン名をタイポすると飛ばされるものがあるようだ。
これのどこが怖いって、テレビであるとか雑誌で知って自分で URL 欄にタイプしてアクセスした場合。知らない人が Twitter にアクセスしたつもりで「おめでとうございます」とか表示されて抽選のプレゼントを表示されていたら、高い確率で騙されるんじゃないかなとは思った。豪快なフィッシングですね。
すでにご存知の方には既知の問題であるとは思うのだけど、最近あまり見ない情報だし検索してもよくわからないということで一応書いてみた。気が付く人はすぐにわかるだろうけど、なかなかやっかいですね。ここ数日は虚構新聞のネタが物議を醸しているのだけど、こういう実害が出そうなサイトへの誘導の方がよっぽど悪質ですわ。少しでも変だなと思ったら、周囲の誰かに確認してみるとか、そういうことも重要なのだろうな。
みなさまにおかれましては、騙されませんように。