MacBook や PC ではメールクライアントとして Thunderbird を利用しているのだけど、アドオンを利用すると Google カレンダーも同期できるということで設定を行った。
導入するアドオンは2つあって、Lightning と Provider for Google Calendar をインストールすれば良いらしい。前者が Thunderbird にカレンダー機能を追加するアドオンで、後者は Google カレンダーとの(双方向)同期に必要ということらしい。
インストール後設定が必要なのは Lightning で、Provider for Google Calendar はインストールしておくだけ。ということで Google カレンダーとの同期なのだけど、Thunderbird のカレンダー画面左にある『カレンダー』の箇所を右クリックし、『新規カレンダー…』から設定……すれば良いのだけど、Google アカウントの2段階認証を利用している場合は先にやっておくことがある。
- Google にログインして『セキュリティ センター』にアクセス。2段階認証プロセスの【編集】をクリック。
- 『2段階認証プロセス』のページから【アプリケーション固有のパスワードの管理】をクリックして移動。
- 『アカウント情報』ページ下段にある『アプリケーション固有のパスワード』欄にて適当な名称を入力し [01] 、パスワードを生成を行ったらそれを控えておく。
- 作業が終わったら Google からログアウト。
Thunderbird で Gmail を同期しているなら同じような手順を行っていると思うのだけど、Google カレンダー用に別途設定を行っておくということ。これを踏まえて最初に戻り、Thunderbird で Google カレンダーを同期させる方法。
- Thunderbird のカレンダータブを開き、左側にある『カレンダー』の空白部分を右クリック。『新規カレンダー……』を選択する。
- 『ネットワークサーバに保存する』にチェックを入れて次へ。
- フォーマットは『CalDAV』をチェック。場所の欄には “https://www.google.com/calendar/dav/{カレンダー ID}/events” と入力して次へ。
- カレンダー名を決めてカラー等を選択して次へ行くと Google のアカウントとパスワードを聞かれるので入力する。ここで入力するパスワードが先に取得しておいた『アプリケーション固有のパスワード』になります。2段階認証を有効にしている場合、通常のパスワードを入力しても弾かれるので注意。
- アカウントにログインできて、Thunderbird カレンダータブ左帯に作成した名称が表示されたら終了。
Google カレンダーの ID だけど、特に何もしていなかったら Gmail のアドレスになっていると思う。確認する場合は Google カレンダーへブラウザでアクセスし、画面左帯にある同期したいカレンダーから【カレンダー設定】を選択してカレンダーの詳細を確認すれば良いですね。
ちなみにカレンダー ID が “example@gmail.com” なら、上記3の場所で入力するアドレスは “https://www.google.com/calendar/dav/example@gmail.com/events” となります。
手順に問題がなければ、すでに Google カレンダーに入力していたスケジュールが同期されて表示されるはず。設定したら念のため、Thunderbird を再起動してどうなるか確認。また、Thunderbird から Google カレンダー宛に新規スケジュールを登録して、他のデバイス(ブラウザ経由やスマホ等)にそれが反映されるかどうかも確認。
なんかこれまでメールで届くお仕事系スケジュールを確認したら、わざわざブラウザから Google カレンダーにログインしてあれこれ記述してたのですよね。今まで何やってたんだよっていう感じですが。ともかくはこれで面倒なことが1つ減るという雰囲気で捗るなぁと。
残念なのは、スケジュール単位でのラベルの色の同期ができないところ。これができたら完璧なのだけど、個人的には大丈夫なのでスルー。2段階認証を利用している方は1手間掛かりますよということで。
References
↩01 | 私は “Calendar for Lightning” とした。 |
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