Google を辞めた人の日記を読んで思い出したこと

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Twitter 経由で知って『Google 辞めました – アスペ日記』を読んだ。簡単に書いてしまえば夢と現実は違うということなのだけども、それはもう個人の考え方と要求される物事の相違から発生する結論。あれだけ自身の思いを書けるということは、とても素晴らしいことだと思うし(彼がどのような方かは知らないけれど)きっと大丈夫なのではないかなと思う次第。

おもしろいなと思ったのは、彼が Google のことを料理に喩えた箇所。

料理にたとえてみる。そのたとえで言うと、私は料理が好きな料理人で、機械の知識も多少はある、といったところだ。そして会社は、すごい機械やエンジニアを持っていることで有名な場所だったが、最近は料理にも手を出しているところだった。そして私は、この会社に入れば、最高の調理器具を使って最高の料理を追求できると思っていた。会社の目標も、最高の料理を作ることだと思っていた。

しかし、思い違いだったのは、会社の目標は「最高の自動調理機械を作ること」だった、あるいは少なくとも、自分にはそう見えたということだ。何もかもを機械に任せる。得られる食材を自動的に調べさせ、それらを自動的に調理させる。人間は、関わらなければ関わらないほどいい、と。

Google 辞めました – アスペ日記

昨年だったか、私は六本木ヒルズにて行われた広告関係者向けの発表会に参加したのだけど、その時にとある方(本国から来た方)のプレゼン中に出た喩え話がよく似ていてたことを思い出したのであった。彼は「日本には土鍋というものがあって、それでご飯を炊くとおいしいと聞きます」「しかし、それで炊飯するのは面倒ですし時間が掛かります」「ですから私たち(Google)はユーザが簡単においしく炊飯できる最高の自動調理器を提供して行きたいと考えています」というようなことをおっしゃっていたわけです。

それを聞いた私は「そんな高い炊飯器買わなくても土鍋で炊飯って簡単だし日本文化なめるな」と思ったわけで、その後の休憩時間中、お付き合いのある Google 営業の方を捕まえて「あのおっさんに土鍋の良さはわからんだろうし、ふざけんなと言ってたとお伝えくださいw」と半分冗談で絡んでみたりしたのでありました。

そういうことがあったので、先のエントリを書いた方の感覚がとてもまっとうで的確に感じたことを書いているのだよなぁと私も感じたりするのです。ご存知だったかどうかは知らないけれど、まさにそういうことをプレゼンで言ってたんですよとお伝えしたい。辞めるきっかけになったのは、この喩えで言えば「高級炊飯器目指してるのになんでタイマー機能がないんだよ」というような意見がスルーされたからということになるのだろな。萎えますね。

そもそも米が主食じゃないのに、迂闊に米に関する喩え話で笑いを取ろうとしたあのおっさんが悪い(違)。信念持ってそれを貫くというのはなかなか大変だけど、良い仕事に巡り会えますように。