『“武雄市図書館”を検証する | 第15回 図書館総合展』雑感

もふもふあげさん 社会
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去る10/30に『第15回 図書館総合展』へ行って来たんですね。目的は『“武雄市図書館”を検証する | 第15回 図書館総合展』だったんですけども、満員御礼状態&会場の後ろにふらっと立ち見的な方々も多かったような状態で。

で、私も文字起こししてたんだけど、手が遅かったこともあっていろいろ先を越されたもので、どうしようかなとか思いつつ、まぁそれはそれで手元に残る記録になるから残り15分くらいだし、自分用にそれなりにやろうかなというモードになってしまっております。いやまぁそれはそれでいいや。

んでまぁ最初に文字起こしを公開された『図書館総合展「"武雄市図書館"を検証する」全文(樋渡啓祐市長、糸賀雅児教授、CCC高橋聡さん、湯浅俊彦教授)−激論、進化する公立図書館か、公設民営のブックカフェか?』というコンテンツと、後発だけどほぼ(登壇者が喋った通りの)完璧な状態でしかも確認用音声付きな『図書館総合展「"武雄市図書館"を検証する」テキスト+録音』というコンテンツがありまして、それらを眺めつつ改めてつらつら考えていたのだけど。

そもそも現場で聞いていて思ったのは「武雄市図書館関係者側はいつもデータは持ってこないで数字を喋る」という印象を再認識できたことと、「樋渡現武雄市長は登壇者でありながらPCだのスマホだの触ってTwitterで書いたりしてる」ことがよくわかったことでしたね。

ああ、登壇者がTwitterで呟いていたのは『図書館総合展「"武雄市図書館"を検証する」テキスト+録音 #4』の糸賀氏の発言を受けてのことで、以下のようなこと書いてる。

そのくせ壇上ではそんなこと言わないんだから、本当に「なんだこの人わ」って感じになったりするわけです。フォーラム途中で呟きを晒されてることに気が付いてそういうことは止めたようですが。まぁ別に今回に限らず同じようなことをどこでもされている方なので、行為そのものに驚いたりはしないのだけど。

うん、それで。ネット上では推進派の一部の方がよく「何か言いたいなら現場まで来い」とかおっしゃるもので [01] 、横浜ならこれ幸い行けるじゃないかで参加したわけです。が、これなら行っても行かなくても同じだったかもしれません。

いや、武雄市図書館の実物はまだ見ておりませんが、一応Google Map使った施設内の画像は公開されてるし——うん、これはすごいと思う——実際に訪問した人の複数のレポートは読んでるし、直接訪問した複数名から話聞いたりしてるわけで [02] 、まぁ東京に住む人間としてはこれで勘弁していただきたいなとか思ったりはしてます。

そんな感じですが、糸賀氏ですか。パワーポイントで提示されたアンケートの話はおもしろかったのだけど、どうしても引っ掛かるのは『図書館来場者へのアンケート結果』をですね、なぜか『市民価値』という言葉に置き換えて語る関係者の状況がですね。これ違うでしょ。

『図書館来場者』に対してアンケート行って『図書館に来られたかはこう考えているようです』的な結論なら文句なんて言わないんですね。設問等が的確だったかはさておき。それがですよ。『図書館来場者(他市他県からの観光客含む)』へのアンケート結果を以て『武雄市約50,000人の価値基準』的にそれを語るのっておかしいじゃないですか。

いや絶対におかしいだろ。

『市民価値の向上』にどれほど寄与したかを知りたいなら、図書館でアンケート取るのでなくて、その近くにあるゆめタウン等でランダムにアンケートとるべきなんだよ。そうすれば行きたくても(時間がない等で)行けない人たちの存在も見えてくるし、そもそもそんなものに興味が無いという人の姿も見えてくるわけですよ。もしかしたら、以前は行っていたけれど、今はあまり行かなくなったという層があるかもしれない。で、そういう結果を基にして『今後どうするかを考える』というのが、本当の『市民価値』とやらに関わってくることなんじゃないのかなと思った次第であります。

興味あって来館した人の多くが「きゃーすてきー」というの当たり前じゃないか。

糸賀氏が発言した「図書館ではないですよね」という言葉は私も本当にそうだと思っていて、そもそもCCC高橋氏は「ぼくらが図書館だと思ってるから図書館なんだー」的におっしゃってましたけども、しかしCCCの増田社長が「図書館だなんて思ってないわ」的発言してるわけで [03] 、もうそれ聞いた時には「おまえら口裏くらい合わせとけや」とか心の中で突っ込んだりしたわけですよ、ええ。

フォーラム終了後、運営で売っていた300円の小冊子を買ったんですね。一応資料として買っておくか、くらいの感じで。買いに行ったら運営の人が「これを読めば今日の武雄市関係者の謀略がわかりまーす」なんて感じで叫んでるのですね。ならまぁやっぱり買うか、みたいな。

あとあれだ、やはり質問コーナーを設けなかったのはダメだったね。たぶん、質問する気満々で参加してた人って結構いたと思うんだよな。小冊子買う時に運営の人に聞いたら「時間なくてすいません」とか謝られたんだけど、あれだけ突っ込みどころのあるフォーラムだったのだから、盛り上げるためにも質問コーナーはあったほうが良かったよねとは思ったり [04]

そういう感じで初めて観た生武雄市長より、もしかしたらCCC高橋氏のほうが酷かったんじゃない? いやもしかしてこのコーディネータってこれどうなの? 的にあれこれ考える結果になってしまったのでありました。いや、武雄市長はクローズドだともっとはっちゃけるのだろうけど、あの日はちょっと様子見したのかもね。

References

References
01 国費まで投入されてるんだから行かなくても言う権利あるわって感じですが。
02 うん、なぜかよくわかりませんがそういう機会がいろいろありましてですね。
03 CCCと武雄市図書館の関わりで理解できたこと | 脳無しの呟き《土鍋と麦酒と炬燵猫》
04 まぁ荒れるだろうけどさ。
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