Twitterで話題になっていることを知ったのは先日のことなのだけど、東京メトロ霞が関駅(千代田線と日比谷線をつなぐ通路)にあった広告を観て笑ったのは掲載開始した昨日のこと。昨日は人が多かったので撮れなかったのだけども、今日は通過するタイミングでちょうど誰もいなかったのでパシャリ。
「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。」というコピーと公開アニメのあるある感、そうして動画を観終わったあとからやってくる脱力感。私は『女性活躍編』の女王アリで爆笑したのだけど、本当にあるある過ぎて泣ける。
動画公開公式ページは『働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。|サイボウズ アニメ『アリキリ』』なので、まだ観ていない方はぜひ。
さてこれ、日本経済新聞にも広告が(代表取締役社長青野氏のお詫びとして!)掲載されたそうなのだけど、実際に世間がどのように『働き方改革』を利用してるのかが見えてくると情けなくもなってくる。
よく聞く話は動画第1話『残業編』にもあるような、「残業はするな。でも仕事する時間が足りないなら早朝出社するとイイヨ!」みたいなヤツ。聞いただけでも1社2社というレベルではなく、普通に行われてるようだ。残業する時間を前倒しにするだけなので、結局定時は変わらない。サラリーマンな方々に於かれましては本当に不憫なお話である。
最近では在宅で対応するテレワークという言葉も出てきたのだけど、こういうのはなかなか広がらない。すべての業種というわけにはいかないだろうけど、それでも体制さえ整えば在宅でできてしまう仕事はあるのだけども、そういうことを認めたがらない方々がすべてを阻む。できることからで良いのでやっていく、というのがそもそもの『働き方改革』だろうに。
私はフリーランスとして企業と個人で契約して仕事をしてるので、もちろん相談の上で先方のやり方に基本合わせるのだけども、やはりたまに「なんでこれできないのかさっぱりわかりません」みたいなことは言ってしまうシーンがある。「○○さえ上層部が許可してくれたなら一気に状況が変わる」みたいな話はごろごろあるのに、もったいないと思うことがままある。
対外的なメンツを重要視してるだけの改革なんて改革でもなんでもないよなぁ。今、そこで働いてる方々に向き合わないと、本当の『働き方改革』なんてのはいつまで経ってもやってこないですよ。ばかばかしい。
そう言えば、プレミアムフライデーとやらは頓挫確実な状況になってきましたね。机上の空論で現実を見ていない人たちが考えるようなものが、流行るわけないでしょう。これだって全国的に特定の日を決めるのではなくて、「個々の企業の業務に合わせて問題ない特定の日を設けることを義務付けする」程度にしとけばまだ流行ったかもしれない。それでも機能しない可能性は高いけど、まだマシだと思うよ。
とりあえず、私は女王アリさんと酒飲みに行きたいと思った。