昨今のブラウザのオプションを確認すると、サイトの背景色として白(#FFFFFF)が指定されている。昔は灰色(#CCCCCC)だったような気がするのだけど、それを覚えているような人は少なくなっているのだろうか。
ともかくはまぁ、どこかのタイミングで各ブラウザのデフォルトの背景色指定は白になったわけで、それはそれで別段構わない。ただ、ここ数年でとても気になっているのは『ブラウザのデフォルト設定において背景色が白なので、サイト制作においてわざわざ背景色を指定しないでも良いよね』という感じで、その指定をしないサイトが増えたこと。
サイトのデザインを考える段階で基本の背景色が白の場合、CSS等であえてそれを指定することをしないサイトがままあって、それがとても気になるのです。なんというかこう、『ちょっとデザインかじった感じ系』のサイトに多いような気がする。これは商用サイトでもよく見かける。
そこに気が付いてしまうのは、広告のお仕事で実際の見栄え(広告素材の背景透過がどうなっているか等々)を確認するため、ブラウザでの背景色指定をあえて白以外に設定しているからだったりするのですね。この状態であちこちブラウズしていると、あるわあるわ、白前提ありきで背景色していないサイトの多いこと。
長くてもたかだか1行増えるだけのCSS指定をさぼるとかどうなの、という気がするのだけど、ウェブデザイン関係方面においては些細なことなのだろうか。基本的にクライアント側の設定でいくらでも変更できるようなものは、例えデフォルト色であっても指定しておくという意気込みというかやる気というか、そういうのはないのだろうか。
恐らくはとてもレアなケースで書いているのだろうという自覚はあるのだけれど、そういう細かいところに気が付くかどうかというのは仕事上では気になったり。しっかり指定しているサイトをみると「あーちゃんと指定してるわー」なんて好意的にみたりするのでありました。