武雄市主導自治体通販サイトのブランド名変更に関して

もふもふあげさん トラブル
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またブランド名が変わるようなのですが、それに関してあれこれ思うところや突っ込むところがありまして。これまでのブランド名の変移に関してのざっくりした状況を説明しておくと、以下のようになりますか。

  • 2011/11:佐賀県武雄市がFacebook内に、地元特産品販売を行う『F&B良品』を開設。Facebookや無印良品と提携したのかと勘違いさせるような、かっこいいロゴが印象的。3年後には年商10億円を目指すという大きな目標も掲げてた。 [01]
  • 2013/09:シンガポールが拠点の(いろいろな企業等の写真に自社のロゴを入れて掲載し海外からの「いいね!」をかき集めるというアイデアが秀逸な [02] )satisfaction guaranteedと組み、海外展開も見据えて『Japan satisfaction guaranteed』へブランド名を変更。ロゴも自治体が使うにはあまりにかっこ良すぎる「ダイヤ×クロスボーン」に変更されて、「尖った自治体」のイメージを創出していました。
  • 2014/10:『自治体特選ストアGTS』とブランド名を変えてリニューアルし気分一新となります。静岡県三島市は息切れしましたが [03] 、樋渡現武雄市長は、今日も訪問先のニューヨークで元気にされているようでなによりであります。

ブランド名がころころと変移すること

私の場合ブランド名というのは大事に育てるものだと考えているので、運営の都合でころころと変わるという事態が信じられません。ダメなら後からでも変更すれば良いという話ではなく、立ち上げの段階でオリジナル名称をしっかり考えて議論したい、とても重要な箇所だと考えています。

今回のブランド名変更に関してはsatisfaction guaranteedの都合が原因のようだけども、既存のブランド名に安易に乗ってしまったのが大きな敗因です。

なぜ『Japan satisfaction guaranteed』が使えなくなるかに関しては、『信義に従い誠実に|浅慮相乗のブログ』に詳しい経緯が記述されています。なお、これまでのブランド名において如何ほどの胡散臭さであったかということに関しては、『F&B良品・FB良品まとめのまとめ – Togetterまとめ』を参照されると良いでしょう。

正式発表がまだないのになぜ次のブランド名がわかったか

情報が正しければ来る10/1にブランド名変更となるのですが、これが判明したのは先日9/14のこと。池袋に9/19オープンした『WACCA IKEBUKURO』のサイトにあるニュースからでした。

リンクされているPDFファイルの内容が変更されて情報が消えたのだけど、それは上記のツイートが流れて拡散したからWACCA側で修正されたのだと思われます。本家がまだ公表もしていないブランド名変更の内容が書かれていたのですから、WACCA側の担当者も慌てたことでしょう。意外なところから情報は漏れるので注意が必要ですね。

ちょっと待ってそのブランド名なんかおかしいよ

9/14に漏れた情報なのだけど、新しいブランド名は『自治体特選ストアGTS』だと。GTSってなんだろうということで、これがツイート拡散の燃料となりました。その時に始まった大喜利は『#FB良品→#JapanSG→GTS、そして伝説へ? #自治体通販』というまとめ。

その当時の(真面目な)共通見解として「『自治体特選ストア』の略がGTSとか、JTSの間違いなのでは?」と云われておりそれで盛り上がったわけですが、「なにかしらの連絡ミスか聞き間違いによるタイプミスだろう」くらいに考えておりました。それもあって、WACCAのイベント告知内容は差し替わったのかもと。どちらにしても非公開の事前情報が流れるのもダメですし。

ところが本日、以下のようなツイートが。

サイトにはまだリリースが出ていないようだけども、『自治体特選ストア』という名称はこれで確定。問題のGTSがどうなったかと言えば、こちらは(樋渡現武雄市長と懇意の)株式会社cotodeがドメイン取得していたことが発覚し、これも確定してしまった次第。JPRS WHOIS /JPRSで『gtstore.jp』検索するとわかります。

つまり、GTSは自治体特選ストアの略で正解だったということです。良かった。

私が何か勘違いしているのかと思い、それなりに調べてみました。濁音のローマ字表記における自治体の「じ」ですが、日本式系では「zi」となりヘボン式系では「ji」となるようです。うん、やはり武雄市のクオリティには頭が上がりません。

いちばん書きたかったこと

ところでWACCAのサイトなのですが、事前に非公式情報が書かれたPDFをリンクして公開してしまったというミスがあったことは書きました。現在では差し替えられてますので大丈夫かと思いきや。

WACCAのサイトを作った企業があります。株式会社ビーエムラボというところです。なぜこれがわかったかというと、語句を絞って検索するだけでヒットするからですね。

ヒットしたサイトは『池袋東口エリアの再開発起点、『つながるワッカ』 WACCA池袋、9/19オープン! | WACCA(魚拓)』となり、今でも普通にアクセスできます。そして、そこに貼られているPDFは修正前のものがリンクされており、内容は以下のようになっています。

WACCAイベント告知

テスト用に作成したサイトを認証も掛けずに関係者同士で閲覧できるようにしてあるのに、非公開の事前情報が記述されたファイルをそのままリンクしていることにとても驚いています。そしてGoogleに拾われている。本番側では修正が入る事態になっているのに、こちらでは完全にスルー。

リモートでテストサイトに係る作業を行うのであれば、IPアドレスで許可するであるとか、せめてBasic認証で公開するとか、そういうことしないのですかね。私が関わる仕事であればそれは必須なのだけど、世間の多くの制作会社やIT系企業というのはそれが普通なのでしょうか。私が気にしすぎなのでしょうか。

いや、なぜか公開されている公開前サイト(ページ)において、テキストが「あああああああああああああ」であるとかはよくある話。これは笑い話で済むけども。でも、本番用の情報が入ったものをそのままリンクして放置というのはどうなのよ。

WACCAの話は武雄市の話とは直接関係ないけども、杜撰な情報管理してると痛い目見るかもしれないので(我が身を含めて)しっかりお仕事したいなとは思いました。

Japan satisfaction guaranteedのデータの扱いに関して

先に引用したツイートにあったJAPANsgからのメール内容より。

なお、JAPANsg会員情報は弊社のプライバシーポリシーに従い厳正に管理いたします。

関係のない個人情報は厳正に管理するのではなくて、期日を切ってデータ抹消するというのが本筋ではないですかね。今後はYahoo!ショッピングへ移転してデータの引き継ぎはなされないと書いているのに、ここがよくわかりません。何を考えているのやら。

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